十津川の森

十津川の森と環境

杉っ子

杉の苗のことを杉っ子といいます。十津川村では、かつて、小さい子供達を「杉っ子」と呼び、その成長を皆で見守っていました。
林業の不振で山の手入れが不足している山があります。杉っ子達は、果たしてどうなったのでしょうか。
生まれた子どもを見守り育てるように、植林した杉・桧を手入れして立派に育てることが、豊かな森を後世の子供達に残し伝えることにもつながります。


CO2

陽の光が差し込む森の風景私達人間は、酸素を吸って二酸化炭素を出し、呼吸します。植物たちは、二酸化炭素を使い、酸素を出して光合成を行い成長します。持ちつ持たれつのいい関係を永く持ち続けたいものです。


地球温暖化

限りある石油、石炭などの資源を大量に使い、工業の発展により私達の暮らしは、豊かになりました。しかし、いま、CO2などの温室効果ガスが増え、地球温暖化(=気候変動)が進み、世界中で危機的な状況になっています。
十津川村では、畑の作物も、出来高が変わってきました。数年先には、収穫できない野菜も出てくるかも知れません。
でも、もっと大変なことは、世界中には地球温暖化により絶滅したり、絶滅の危惧される種があること、極地方の氷の氷解により危機的な状況が私達に訪れるかも知れないことです。
山に住む私達ができることは、木を育て植物の成長を促すことで、CO2を吸収し、酸素を出す山々をどんどん増やしていくことではないかと考えています。


温泉

源泉70度もある温泉、十津川村には3つの温泉があり、それぞれの効能の違いが自慢です。成分の違いは山からの贈り物で、森林の荒廃や、木材の乱伐により、温泉の枯渇が進む恐れもあります。
山の惠は皆で大切に共有したいものです。


おいしい水

清冽なる川の水村では、山のおいしい水を「清水」といいます。その水は、夏は冷たく冬は暖かく感じられ、まろやかで甘みがある本当においして水です。健全に育つ木々の根から地下深くに溜まり、何年も経て浸透して「湧き水」になったものです。
飲むとおいしく、畑の作物も豊かに育つ「水」は、地中にしっかり根を張った木々がくれた山の惠です。


十二滝十津川村には、いくつもの滝があります。しかし、最近、水量が減り、日照りが続くと消えてしまうものもあります。雨が降ると出没しますが、すぐ枯れてしまいます。奥山の環境が変化しているせいではないかと思われます。
観光で身近な滝は、和歌山県との県境、七色地内の「十二滝」、奥山の豊かな森が育んだ見事な滝は、内原地区の「笹の滝」です。
どちらも平成23年の台風による大災害にも耐え、その姿を残すことができました。
今後も美しい滝を守るためにも山の手入れや奥山の森の保全が必要です。


川の風景十津川村は、9つの支流と十津川本流からなる10の川を有することから、十津川といいます。他に遠ツ川(遠い所)という意味もあります。豊かな山から沸き出た水が谷を通じて支流、十津川本流へと流れ、下流の人々に水を運ぶ役割を果たしています。昔は、筏に組んで木材を運んでいましたが、ダムの出現でその光景もなくなりました。
地中深くに溜まった水は、谷から川を経て海に注ぎ、外洋を回遊し、やがて日本に戻り、雨となって私たちの元に返って来るという循環を繰り返し、豊かな自然を守る役割をしています。


貯木場

貯木場の風景筏を組んで川を流し、木材を集積した場所が貯木場です。十津川下流の新宮にも十津川の水上貯木場がありました。陸路を走るトラック輸送がさかんになり、水上貯木場は姿を消し、代わりに陸上貯木場が出現しました。
「十津川の森木灯館」のある場所は、元は十津川の陸上貯木場でした。
十津川の森木灯館では、「森の惠」の木材を筏に組んで流し、自然と共に生きてきた「心豊かな暮らし」を胸に、十津川村の森の深さ、豊かさを皆様にお伝えし、森にお還しする事業を進めていきたいと考えています。


pagetop